裁判における証明度論と診断
- 裁判官は証拠を見て、その証拠の信用性を考慮に入れ、ある仮説が正しいと判断する
- 臨床医は症状・所見・検査結果を見て、それぞれの信用性を考慮に入れ、ある診断が正しいと判断する
- 臨床医の診断の場合には尤度に基礎を置いた議論がなされることが多い
- 裁判官の場合には必ずしもベイズ流に議論されるわけではない
- 裁判官ごとの個人差はない方がよいが、実際にはある、という事実、裁判官もなりたてと経験を積んだのちとでは、(結果として0/1の判決は同じになったとしても、そこに至る過程が)違うという事実がある
- 臨床医も個人差がある
- それを考えるとき、裁判における証明度論は参考になる