リチウム

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

  • Maniaに効く、Manic attackの再発効果がある
  • 基本的に、薬理作用は不明
  • Na+ と Li+との関係から、Na+チャンネル関連の神経細胞電気特性への影響は想像しやすい
  • Na+と精神病と言う意味では、低Na性精神症状がある。。。
  • Li+の薬理作用を理解するには、(おそらく)Na+のチャンネル輸送に対するLi+の効果を理解することが、その一方向と思われる
  • Na+のチャンネル輸送は、Na+, K+チャンネル輸送としてとらえることが必要となり、Na+選択性がどのようにして生じているのか、ということの理解が必要になる
  • Na+選択性はそれほどよくわかっていないらしい…

Factors Governing the Na+ vs K+ Selectivity in Sodium Ion Channels

  • ちなみに、H,Li,Na,Kは、元素周期表の最左列の上から、1,2,3,4段目
  • ここまでわかった上で、Li+がNa+輸送にどのように影響を与えるかについて、量子論的に議論しているのが、次のペイパー

www.cpn.or.kr

  • 量子論によると、LiとNaとでは、原子量の小・大があるため、量子論的な膜内外電位差に影響が出る。原子量が小さいほうが量子論的な影響が大きくなる。したがってLiを投与するとその細胞外濃度は低くても、量子論的に膜の脱分極を起こす力が発生しうるという話のようだ
  • 細胞内:K濃度 139、Na濃度 12
  • 細胞外:K濃度 4、Na濃度 145、Li濃度 0.9程度
  • 原子量:H 1、Li 7、Na 23、K 39
  • イオン径:Na+ 1.02Å、K+ 1.38 Å
  • K+チャンネルの選択性はK+の周りに水分子(?)が集まって3Dの形を作り、それに対応したチャネル内径構造があるため