恐怖と不安・心配と後悔

  • 恐怖は現存する何かに対する現在の感情
  • 不安・心配は未来の出来事・存在に対する(準備不足であるとの認識に基づく)感情
    • 〇〇だったらどうしよう、という不安は、現在の何かしらのインプットに対して、脳が持つ予測関数の出力が、〇〇を指し示しそうなときに生じる感情と考えてもよいかもしれない。そうすると、(芥川龍之介の)「将来に対する唯ぼんやりした不安」というときには、何か特定の〇〇を出力とすることまではわからないが、現実に感じうる恐怖の対象物の集合の「そのあたり」に対応しそうだが、ピンポイントになっていない状況か?????
  • では、過去の出来事・存在に対する同様の感情はあるのだろうか。それは後悔なのだろうか?それとも痛い思いをしたというような思いでなのだろうか?
  • 恐怖・不安・後悔/嫌な思い出が、負の感情の3時制形だとすると、正の感情のカウンターパートはなんだろか?
  • 恐怖 ⇔ 何か嬉しく、やったーというような気持ち。不安 ⇔ ワクワクと待ち望む気持ち。後悔 ⇔ あのときはよかったとポジティブに夏かすむ気持ち? 嫌な思い出 ⇔ 良い思い出・報酬を得た記憶???

痛み

  • 精神・神経活動は、神経入力と、入力の処理(と、その体外表出)とから構成される
  • そのような活動に関して、様々な用語がある
  • 痛みもその一つ
  • 鎮痛薬や麻酔薬を使うと、普通なら「痛い」と感じる痛覚刺激が「痛くない」と感じる
  • 鍼麻酔も、何らかの機構により、普通なら「痛い」と感じる痛覚刺激を「痛くない」と感じさせる
  • 解離性幻覚剤は離人症などを引き起こすが、これも普通の痛覚刺激を「痛い」と感じなくさせる
  • この「痛み」に関して、どういう風に考えればよいのだろう?
  • 1 体外環境の物理化学的な何か
  • 2 普通に「痛い」と感じるはずの身体生理現象の発生
  • 3 生理現象が末梢知覚神経を刺激する
  • 4 末梢知覚神経の活動が中枢神経に到達する
  • 5 中枢神経で処理され、「痛いこと」と判断・解釈される
  • 6 「痛いこと」と判断・解釈されたことを、表情や声などで表現する
  • 7 「痛み」に対する防御行動や逃避行動が起きる
  • 防具は、1が2を引き起こさないようにする
  • 炎症止め的な鎮痛剤は、2を抑制する
  • 局所麻酔薬は3の末梢神経活動の生理現象感知末端を抑制する
  • 鍼麻酔は3、4における末梢神経の活性化を抑える?もしくは、末梢知覚神経に近い部分の中枢神経たちを抑制する
  • 中枢鎮痛薬・麻薬は、4,5のうちの、「前半」を抑える
  • 麻酔薬による中枢神経抑制は、中枢神経の活動を抑える
  • 解離性幻覚剤は5の「後半」を抑制し、「経験としての『痛み』」として解釈されないようにする(らしい)
  • 我慢強い個人は、「痛い」との解釈を顔や声に出したりしない傾向を持つことで、あたかも「痛いと感じていない」ように(他人に)見せる
  • 筋弛緩剤は、痛いという解釈を外部表出する運動神経の抑制をすることで、あたかも「痛いと感じていない」ように見せる
  • 痛み刺激に対する逃避反射は、中枢神経の制御を受けないはずだから、末梢系の鎮痛をしない限りは、反射が見られると思われる(が鍼麻酔でも逃避反射は起きなくなるように思われる…)
  • ここでは、「痛み」という精神・神経活動について考えたが、感情や気分、知覚・解釈など(すべての)精神・神経活動に関しては、これに類する説明ができるはずなのではないかと思われる

ぱらぱらめくる『介護に必要な医療と薬の全知識』

  • はじめに、より
医療が地区益する知識は「宝の山」。
その宝を、医療従事者は
「病気を治す」ために活用しますが、
その宝を
「老いや障害と共に生活する」ために
応用していくのが、私たち介護職です
  • 特別養護老人ホームの場合は、本書が主に解説している状態より、もう一段解、機能等が全般に低下している方が対象であるが、基本的なアプローチは同じ
  • 老年症候群
    • 『従来「年のせい」とされてきた高齢者のさまざまな訴えのうち、疾患につながる症状を区別した医学上の名称』
    • 『その症状は、50項目以上あると言われています』

www.tyojyu.or.jp

Hierarchical psychosis model 幻覚と妄想

elifesciences.org

  • "One possibility is that alterations at higher levels ---supporting inferenes on abstract hidden states like someone's intentions---may drive delusions, and alterations at lower levels---supporting inferences about lower level features of stimuli such as atimulus pressence or absence ---may drive hallucinations."
  • Internal modelは外界からの入力を用いて、それに対応する(まねをする?)運動をうまくできるようになる機構として提唱され始めたらしいモデルだが、それと同様の考え方を、外界からの感覚入力に対して、認識上の帰結をうまく得るというタスクでも使うらしい。その運動関連のinternal modelについての文献がこちら: