Lewy 小体の病気

https://acnp.org/wp-content/uploads/2017/11/CH91_1301-1316.pdf

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

  • 症状自体が多彩で、高次脳機能としての認知機能をはじめ、錐体外路症状・自律神経系機能など、さまざま
  • そのLewy 小体関連疾患の症状には、日内 fluctuationが顕著だったりする
  • さて。
  • 症状にfluctuationがある、とはどういうことなのだろう
  • 何かしら、「定常状態」に保つ仕組みが「正常」であるところ、その「保つ仕組み」に不具合があるとき、fluctuationは出現する
  • 「定常状態を保つ」何かには何があるのだろうか?
  • Lewy小体 dementiaはパーキンソン病に伴うdementiaとかなりオーバーラップがあるらしい
  • ということは、パーキンソン病錐体外路症状の生成機序と、何かしらの fluctuation とが関連させられれば、それは、Lewy 小体 dementiaの fluctuationと関連があると考えてもよいのでは・・・
  • パーキンソン病では、脳幹の核のドーパミン濃度と関係している。ドーパミン濃度が、uptake, release 等のアンバランスにより枯渇気味になるとき、錐体外路症状が出て、それを外部から補充すると症状軽減が得られ、それでもそのうち、うまく、適切な濃度設定が投薬では難しくなる、というような病理が想定されている
  • ということは、何かしらのneurotransmitterの効果発現に関して、neurotransmitterそのものか、transmitterの効果発現に関連する何かの濃度(等)の微細なコントロールが困難になっているのかもしれない
  • さて。
  • 何かの濃度を良い感じに安定させるとき、一番手っ取り早いのは、たくさんの要素によって「維持」を目指すこと。これにより、個々の要素が全体に与える影響が小さくできる
  • と、いうことは、ドーパミン濃度なら、ドーパミン放出・取り込みに参加する細胞が多い時には安定しがちで、それが失われて数が減ると、濃度の増減が不安定になるだろう
  • Lewy 小体関連疾患の fluctuationとは、何かしら、「定常状態」コントロールに参画する細胞数が減ってきて、滑らかな定常状態の維持が難しくなった状態なのかもしれない。すくなくとも、そのように解釈しておいても現在の知識とバッティングすることはないようだ
  • ホメオスタシスを実現するネットワークモデル

https://www.researchgate.net/publication/358815040_Homeostatic_Mechanisms_in_Biological_Systems