Dopaminergic neurons と パーキンソニズム

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  • パーキンソニズムは錐体外路症状を特徴的表現型とする疾患群
  • 家族性・遺伝性パーキンソニズムがいくつか知られており、変異遺伝子ごとに非錐体外路症状の随伴の様相が異なることが知られている
  • 脳幹毛様体にはいくつかの核が知られており、それらのうちのどれが錐体外路に特化した核であり、どれがパーキンソニズムの随伴症と関連するが錐体外路症状とは一線を画すかについても知られている
  • パーキンソニズム関連遺伝子とその変異は、この核の変性パターンとの対応付けで、背景病理が説明されるようになってきている
  • 言い換えると、脳幹毛様体は、様々な中枢神経系活動のうち、神経支配を受けて動いたり活動したりする末梢の神経支配臓器・組織・細胞の活動を調整して、全体として滑らかに・しかるべくオーケストレーションする機能を有するらしいが、そのうち、「錐体外路症状」というのは、随意筋による運動のオーケストレーションが「普通」から外れた状態につけられた名称であるのだろう。その伝で行くと、「随意筋による運動」ではない、「別の何か」が複数・多数の神経支配臓器・組織・細胞の活動のオーケストレーションであるとき、そのオーケストレーションが「普通」から外れ、その外れた様子が「病気」と認識されれば、それは、毛様体によるオーケストレーション不全と言えそうだ。そして、錐体外路症状以外の症状を伴うパーキンソン病の諸症状が、この毛様体のオーケストレーション不全であるならば、非錐体外路症状は、何かしらのオーケストレーション不全として説明される可能性が高い、ということだろう
  • パーキンソン症候群は、次のように説明される

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パーキンソン病では上記の運動症状に加えて、
意欲の低下、認知機能障害、幻視、幻覚、妄想などの
多彩な非運動症状が認められる。 
このほか睡眠障害(昼間の過眠、REM睡眠行動異常など)、
自律神経障害(便秘、頻尿、発汗異常、起立性低血圧)、
嗅覚の低下、痛みやしびれ、浮腫など様々な症状を伴うことが知られるようになり、
パーキンソン病は単に錐体外路疾患ではなく、
パーキンソン複合病態として認識すべきとの考えが提唱されている。

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