ぱらぱらめくる『トータルケアをめざす褥瘡予防のためのポジショニング』

総論 ポジショニングはなぜ”トータルケア"なのか

  • ポジショニング
    • その定義「対象の状態に合わせた体位や姿勢の工夫や管理をすること」
    • その目的「安楽、合併症・廃用症候群の予防、気分転換など」
    • 褥瘡との関りでは「身体の脆弱な部位への圧迫持続時間及びあっぱくを減少させるため、および快適性・衛生状態・尊厳・機能的のうりょくを保つために行われる」
    • 「安静臥床に伴う・・・機能低下を予防」:褥瘡予防・拘縮予防、筋緊張緩和、神経麻痺予防、良肢位保持、呼吸機能低下予防、静脈血栓症予防

第1章 トータルケアに導くポジショニングの理論

  • ポジショニング~ポジションを変えること~により、ある平衡状態から別の平衡状態に移行する。平衡状態の力学・圧力の理解と、ある平衡状態から別の平衡状態への移行の際の力学の理解
  • サポート(身体支持):重みを静的に受ける(ホールド)、動きを補助する(身体の移動に合わせてポジティブな力積を与える)、動きを止める(身体の移動にネガティブな力積を与える)
  • 身体の重さ:頭部8%、体幹46%、大腿7%、下腿6%
  • 支持基底面積、支持基底と重心線の関係、重心の高さ(安定性)、摩擦力、構造の分節性、心理的・生理学的要因
  • 直接的・間接的支持

第2章 ポジショニングに必要なアセスメント

  • 褥瘡発生要素:阻血性障害、再灌流障害、リンパ系機能障害、機械的変形、microclimate(局所の『気候』的条件~温度湿度、放熱・放湿)
  • アセスメント:自力体位・体位変換能力、皮膚の脆弱性、筋委縮、関節拘縮
  • 衣服圧

第3章 ポジショニングの実践

  • 圧抜き