Nursing Homeでの抗生剤(開始)のクライテリア Loeb Minimum Criteria とその後
- Loeb Minimum Criteriaというのがある:Leob Minimum Criteria
- それを踏まえて、Long-Term Care Special Interestでの、non-specific症状・兆候の場合についてのサーベイがこちら:www.cambridge.org
Long-Term Care Special Interestで示されていること
- 感染を考慮すべき非特異兆候
- 発熱
- 高熱 > 37.8度なら、1回、または、
- 非高熱 > 37.2度なら、繰り返し、または、
- 平常より > 1.1度高
- 発熱に対する対感染アクション
- 上記の発熱エピソードがあったら、非感染の可能性もあるが、感染を疑って対処するのが適切
- 低体温
- 36度以下が2回以上、または、
- 平熱より > 1.1 度低いのが2回以上
- 低体温に対する対感染アクション
- 上記の低体温エピソードに対しては、(重症)感染症の可能性を考慮すべき(その他の原因も考慮すべきだが)
- 低血圧
- 低血圧に対する対感染アクション
- 非特異的だが、感染も考慮
- 高血糖
- せん妄は以下のどちらか
- メンタル状態に急変が認められ、fluctuationあり
- 注意力の低下と以下のうちのいくつか
- Disorganizing thinking、意識レベルの変化
- 対感染アクション、推奨
- 発熱
- 感染を考慮することが推奨されない非特異兆候
- せん妄以外の行動変化
- 機能低下
- 転倒
- 食欲低下
Loeb Minimum Criteria
- UTI, 皮膚/軟部組織, 下部気道, フォーカス不明に分けて、以下のようになっている
- UTI(尿の混濁等、無症候性細菌尿はABxの適用外)
- カテなし
- 急な排尿痛 → ABx
- 発熱(37.9度、もしくはベースラインより1.5度高)に加えて、以下のうちの1項目以上の新出/悪化 → ABx
- 切迫尿、頻尿、恥骨上部痛、肉眼的血尿、腎領域背側叩打痛、尿失禁
- カテあり
- 以下のうちの1項目以上 → ABx
- 発熱(37.9度、もしくはベースラインより1.5度高)、新出の腎領域背側叩打痛、悪寒、新規のせん妄
- 以下のうちの1項目以上 → ABx
- カテなし
- 皮膚/軟部組織
- 傷・皮膚・軟部組織での、新出/悪化の膿性ドレナージ → ABx
- 以下のうち2項目上 → ABx
- 発熱、発赤、圧痛、熱感、新規/拡大の腫脹
- 下部気道
- 高熱(38.9度以上)、かつ、以下の1項目以上 → ABx
- 呼吸数 > 25、Productive cough
- 発熱((37.9度、もしくはベースラインより1.5度高)かつ、咳、かつ、以下の1項目以上 → ABx
- フォーカス不明
- 発熱((37.9度、もしくはベースラインより1.5度高)、かつ、以下の1項目以上 → ABx
- 新規のせん妄
- 悪寒
- 発熱((37.9度、もしくはベースラインより1.5度高)、かつ、以下の1項目以上 → ABx
- 高熱(38.9度以上)、かつ、以下の1項目以上 → ABx